確定拠出年金iDeco(イデコ) 受給方法 一括受け取りと年金受け取り お得なのはどっち?

iDeco
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 老後の年金の補助にiDecoを活用している方も多いと思います。始めたはいいものの、60歳になったときのことまで考えている人は少ないのではないでしょうか?

 そこで今回は出口戦略ということで、60歳になったときの受給方法として、一括と年金のどちらがオススメなのかを比較してみました。特に一括受け取りの場合は、タイミングによって税金がかなり変わってくるので必見です!

iDeco 60歳になったときの選択肢

 iDecoの運用期間は60歳で終了になります。終了後にはどのように受け取っていくかを選択していくのですが、基本的には2種類の受け取り方となります。

  • 一括金で受け取る
  • 年金で受け取る

 iDecoは運用益などは非課税でした。受け取る際にも控除などが使えるのですが、やはり税金がかかってきます。それぞれにどのような控除が使え、税金がかかってくるのか、メリットやデメリットを考えていきます。

iDeco 手数料について

 一括にせよ年金にせよ、税金の他に手数料が取られるところがほとんどです。どのような手数料がかかってくるのかを確認しておくと

  • 給付手数料・・・給付が行われる度に一回440円
  • 口座維持手数料・・・口座を維持している限り、毎月66円

 一括で受け取る場合の給付手数料は440円だけですが、年金として受け取ると、何回も給付手数料がかかるので、かなり大きな金額になっていきます。

 例えば20年間、年に6回の受取を選択すると

  440円 × 6回 × 20年間 = 52800円

5万2800円も手数料で取られてしまいます!

ノーロー
ノーロー

5万円も利益を出すのはとても大変です。手数料なんかに払うのはもったいない!

なるべく払わなくて済むように受け取り回数は減らしたいところですね!

iDeco 一括金で受け取る

 一括金で受け取る場合は、いわゆる退職金として受け取る形になります。

 退職金は退職所得控除があり、税制上かなりお得に受け取ることが可能です。控除額の計算は下の通りです。(Xが勤続年数。iDecoは運用年数が勤続年数となります)

  • 20年未満 ⇒ 40X 万円
  • 20年以上 ⇒ 800+70(X-20) 万円

例えば30歳~60歳までの30年間iDecoで運用を続けていれば、X=30となります。なので控除額は

  800 + 70(30-20) = 1500 万円

となります。次に控除額を超過してしまった分への税金です。超過した金額の1/2が課税退職所得となり、以下のように税金がかかります。

例えばiDecoを30年間運用し、2000万円を一括受取したとすると。

  • 退職所得控除は 800 + 70 ( 30-20 ) = 1500 (万円)
  • 課税所得は超過した分の1/2なので、 ( 2000 – 1500 ) × 1/2 = 250 (万円)
  • A=250万, B=10%,C=9万7500円 より 250万円 × 0.1 – 9万7500円 = 15万2500円

よって、税金として15万2500円かかることになります。逆に控除内の1500万円以内であれば、税金がかからずに受け取ることが可能です!毎月の積立が少額の人は、1500万円以上になる確率も低いので、基本的には税金がかからなくて済みそうです!ただし、これには一つだけ注意点があります!

 それは、会社からの退職金も合算して計算しなければならないということです。

例えば、会社(40年勤務)から退職金で2000万円、iDeco(30年運用)で一括1000万円受け取ると

  • 退職所得控除は 800 + 70 ( 40 – 20 ) = 2200 (万円) {年数は長い方を採用}
  • 課税所得は超過した分の1/2なので、  ( 3000 – 2200 ) × 1/2 = 400 (万円)
  • A=400万,B=20%,C=42万7500円 より 400万円 × 0.2 – 42万7500円 = 37万2500円

この場合、税金として37万2500円となります!かなり額としては増えてしまいましたね・・・

でも実はもっと上手な受取方法があるんです!

iDeco 一括金で受け取るお得な方法

退職所得控除の計算には、次のようなルールがあります。

  • iDecoの控除は、一括金の受け取りより15年前までの退職金も合算して計算する
  • 会社の控除は、退職金の受け取りより5年前まで退職金も合算して計算する

現在の退職は65歳が一般的なので、65歳で会社の退職金をもらうことを考えてみましょう。

会社の方が40年勤務,退職金2000万円、iDecoが30年運用,1000万円受け取りとすると、

例1(会社が先):iDecoの一括金を70歳で受け取る場合

 iDecoの一括金受け取りの5年前に会社の退職金を受け取っているので、合算して計算します。

  • 退職所得控除は 800 + 70 ( 40 – 20 ) = 2200 (万円) {年数は長い方を採用}
  • 課税所得は超過した分の1/2なので、  ( 3000 – 2200 ) × 1/2 = 400 (万円)
  • A=400万,B=20%,C=42万7500円 より 400万円 × 0.2 – 42万7500円 = 37万2500円

例2(iDecoが先):iDecoの一括金を60歳で受け取る場合

 会社の退職金受け取りの5年以上前にiDecoの一括金を受け取ることになるので、別々で計算します。

  • <会社>
  • 退職所得控除は 800 + 70 ( 40 – 20 ) = 2200 (万円)
  • 退職金2000万円は控除内なので、非課税で受け取り可能
  • <iDeco>
  • 退職所得控除は 800 + 70 ( 30 – 20 ) = 1500 (万円)
  • iDecoの受け取り金額1000万円は控除内なので、非課税で受け取り可能

この場合、何と税金は0円となり、70歳で受け取る時よりも37万円もお得になります!

ノーロー
ノーロー

自分が受け取る時点で制度が変わっている可能性もあるので、受け取りが近くなってきたらもう一度確認しましょう!

iDeco 年金で受け取る

 年金で受け取る場合は、公的年金等控除があります。控除額の計算は下の通りです。

仮に1000万円を20年間に分割して受け取ったと仮定すると、1年当たりの受け取り金額は50万円なので、雑所得は0円つまり税金はかかりません!ところが、これにも注意する点が2点あります。

  1. 受け取るたびに手数料がかかる
  2. 公的年金と合算して計算する

 1.手数料については先述したように1回あたり440円(税込)がかかるので、出来ることなら年1回の受け取りにしたいところです。

 2.公的年金と合算については、公的年金の平均受給額は年間約170万円なので、これに先ほどの50万円をプラスすると、年間約220万円となります。控除される110万円を超えてしまったので、超過した分に所得税や住民税などがかかってきます。公的年金分だけで超えているので、年金を繰り下げ受給し、その間に受け取る方が良いかと思います。こちらの計算は都道府県や市区町村のホームページなどで確認してみてください。

 なんとなく年金として受け取る方がデメリットが多いようですが、一点だけメリットがあります。それは、年金を受け取っている期間も運用され続けるという点です。もちろんこれはマイナスになる可能性もありますが、60歳以降もプラスになってくれたらありがたいですね!

ノーロ
ノーロ

いまのところ、ノーローは60歳で一括受け取りかなと思っています。

受け取ったものを再度投資に回しても良いですし、貯蓄に回すこともできるので!

まとめ

  • 年金として受け取るよりも、一括受け取りの方がオススメ
  • 一括受け取りの場合、受け取るタイミングが非常に大事(60歳がベスト)
  • 年金受け取りの場合、手数料を減らすこと(年一回)、公的年金をもらわない期間に受け取る

 以上になります。もちろん厚生年金の受給額や好みによっても変わってきますし、iDecoの制度がこれから変わってくる可能性、控除額の変更などもありえますので、50歳になったらもう一度計算してみた方が良いかと思います。ではお得な毎日をお過ごしください!

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